不倫慰謝料請求の事例集(被請求事件)

「慰謝料を払ってでも早期に解決したい」という事例

「慰謝料を払ってでも早期に解決したい」という事例
ご相談者の情報
  • 男性
  • 30代
相手方の情報
  • 男性
  • 年齢不詳
  • 既婚
交際期間 半年ほど
弁護士の有無 有り
和解金 70 万円
解決までの
期間
97日

※相手方とコンタクトが
取れた時点を
解決期間の
起算日とします。

相手は別居中だったため「いずれ別れるものだろう」と思い込んでいたが…

相談までの経緯
相談者が女性A氏と不倫関係になったきっかけは、仕事上の取引先で知り合ったことでした。
不倫関係は2023年5月8日から12月18日まで続き、最初はLINEのやりとりから始まり、食事に行ったり、A氏の自宅で夜遅くまで飲み会をしていました。
ただ、相談者が、不倫関係になったのには、理由があります。
というのも、A氏と夫B氏は7月から別居中であり、A氏が夫B氏から、離婚届を受け取っているため、「いずれ別れるものだろう」と思い込んでいたようなのです。
ですが、結局、A氏は離婚届けを出していなかったようでした。
さらに、たびたびA氏の自宅には行っているものの、相談者はキスや触り合いをしたりはしたものの、肉体関係はなかったとのことです。
ですが、たびたびA氏の家に現れる相談者を怪しいと思っていたB氏は、ある日、A氏と相談者が一緒に過ごしている証拠をつかんで、家に乗り込んできました。
そして、相手からは300万円の慰謝料が要求されています。
そのため、相談者は慰謝料の交渉に関して弁護士に依頼しました。
事件解決の流れと弁護士に依頼した結果
相談者は、不貞行為をしていないと言っており、これが事実なら、不貞行為はないことから、慰謝料を支払う必要はありません。
ですが、相談者は「慰謝料を支払ってもいいから、早期解決を希望する」と言っていました。
そのため、相手方B氏代理人の弁護士に70万円を提示し、これで合意しました。
結果として、3か月ほどで慰謝料請求事件から解放され、相談者は再スタートを切れたのでした。

弁護士ポイント

本件については、「肉体関係がないから、慰謝料を支払わない」という主張をすれば、裁判では認められる可能性がありますので、相談者の金銭面の利益を最大化するなら、相手が訴訟をしてくるまで待つというのも選択肢の一つにありました。
ですが、相談者は、今後、トラブルに巻き込まれたくないという気持ちが強く、慰謝料を支払ってでも早期に解決をしたいと望んでいました。その要望を考えると、早期に和解を成立させる方が、依頼者の意思に合致すると考えらえました。
このように、重視するべきポイントは、依頼者の要望によって異なります。
慰謝料の減額幅が小さくなっても早期決着を望むのか、時間をかけてでも最大の減額幅を取りに行くのかなど、慰謝料請求には様々な要素があります。
ですから、相談者のニーズを考えず、「このケースでは慰謝料を支払う必要はなかったのに、支払わせてしまった」ということは適切ではないと考えます。

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